中古バス購入時に後悔しないための11のチェックポイント

中古バス購入時に後悔しないための11のチェックポイント

2020年の東京オリンピック開催を控え、徐々に訪日外国人が増え、インバウンド消費が高まっています。JTBの調べでは、東京オリンピックの前年である2019年は、3,550万人の外国人観光客の訪日が予測されています。[注1]

その影響を受けて需要が高まっているのが、観光・路線バスです。

ですが、新車のバスとなると当然自家用車よりも高額で、例えば乗車定員が79人の型を新車で購入しようとすると、2,000万円以上もします。そのためバスを購入する場合は、中古も選択肢にいれておくことをおすすめします。

中古のバスはメンテナンス状態によってその後の維持費用が変わってきます。中古バスを選ぶ際は、外装・内装、ABS搭載の有無などをチェックしておきましょう。

[注1] 観光統計2019 特別版 ~2019年の旅行予測~・コラム – JTB総合研究所

https://www.tourism.jp/tourism-database/column/2019/01/tourism-forecast-2019/

1.外装は再塗装・フロントガラスの傷・要修理箇所があるかを確認

外装を見る際には、再塗装が必要かどうか、フロントガラスが傷ついていないかどうか、修理の必要がある箇所があるかどうかの3点をチェックしてみてください。一見、外装が普通に見えても、塗装にムラがあったり、細かいへこみがあったりするので、丁寧にチェックしましょう。

2.内装はオーディオ・メーター・座席の状態を確認

内装で見るのは基本的に
*内装のオーディオ
*メーター
*座席やシートベルト
の3箇所の状態です。

観光バスの場合、添乗員がアナウンスする必要があります。そのため、搭載されているオーディオからマイクの音が出るかどうかを確認します。

メーターを見る際に重要なのが、メーターの交換歴があるかどうかと、実走行距離です。メーターが指している値が実走行距離を表しているとは限りません。実走行距離を確認する際には、整備工場やディーラーが法定点検を行う際に記載する「定期点検整備記録簿」を確認する必要があります。

また、座席については、シートの経年劣化や補助席のシートベルトの有無、擦り減り具合をチェックします。乗車するお客様の居心地の良さや安全面に直結するため非常に重要です。

3.実は重要!中古バスがどこを走っていたかを確認

中古バスが走っていた地域の確認も行います。

例えば、降雪が激しく融雪剤を使用している地域出身の車両は、融雪剤の影響で車体底部の腐食が進んでいることがあります。

また、温泉地などを走るバスに硫黄などの影響で錆や腐食が発生していたり、海沿いなどを走っていたバスも塩害によって車体の傷みやすくなっていたりと過去にバスが走っていた地域特有の事情でバスが傷んでいる可能性があるのです。

このチェックを怠ると、部品の交換が発生することがあり、非常に高額の修理代金が必要となることがあります。バスの傷み具合を推測するためにも、そのバスがどこを走っていたかは確認しておかなければなりません。

4.安全に直結するABSが搭載されているかを確認!ポイントは2014年以降のモデル

ABSとは、Anti-lock Brake Systemの略です。このシステムが搭載されている場合、急ブレーキを踏んだ場合でもスリップが発生しません。

このシステムは1969年に高速バスに実装されたのが初ですが、2013年からはすべてのバス・トレーラー・トラックへの装着が義務化されました。そのため、2014年11月以降の新型車にはすべて搭載されています。

ABSを後付けすることは極めて困難なため、標準装備されている2014年11月以降のモデルを選ぶようにするとよいでしょう。

5.エンジンの排圧はオイル漏れや異音を確認

エンジンの排圧チェックを行います。オイル漏れの有無、異音やブレが発生していないか、吹き返しがないかなどを中心に、エンジンの状態をチェックしていきましょう。

例えば、エンジンホースからオイルが垂れているような状態だと、購入後にピストンの修理をする必要があります。

6.お客様の乗り心地に直結!空調がきっちり動くかどうかを確認

ヒーターの温まり具合やエアコンの冷え具合といった空調関係をチェックします。空調はお客様の乗り心地にも直結していく重要なポイントです。急に冷えたり、急に温まらなくなったりということもあるので、温度変化の様子も十分にチェックしましょう。当然、エラーコードが出ていないことも確認しておきます。

7.フレームが腐食しているかどうかを確認!最悪車検に通らないことも

バスのフレームなどに腐食がないかどうかを確認します。腐食がある場合は、いくらバスの内装や外装をきれいに整えても車検に通らないため修理費用が発生してきます。

チェックを行うときには、バスの底部に潜り込み、フレームやパイプに穴が空いていないか、部材の厚みが減っていないかどうかを目視や手で触って確認します。

また、トランクの盛り上がりやパネルの中身などもチェックしましょう。販売店などの許可をとってハンマーなどで叩いてみるのもおすすめです。叩くごとにボロボロと錆が落ちてくる場合は、修理が必要となる可能性が高くなります。

多少の腐食であれば、それほど費用をかけずに修理できますが、部品を交換するときの板金代は馬鹿になりません。状態が悪い場合は、数百万円の請求になってしまう可能性もあります。修理が必要な時は購入代金に上乗せするかたちになるので、必ず腐食のチェックは行ってください。

8.メーカーによる設備の違いは目的や利用方法に応じて確認

大型(定員53 人)・中型(定員27人)バスの場合は、メーカーが限られているため、設備の違いなどはすぐに確認できます。ですが、マイクロバス(定員29人以下)などは車種が多く、設備やその特徴が異なっていることがほとんどです。そのため、マイクロバスを購入する目的や想定される利用法に応じてバスを選べるように、必要な設備などの下調べをしておきましょう。

9.発煙筒・消火器・三角板など工具関係が揃っているかどうかを確認

発煙筒、消火器、三角板、ジャッキ、レンチなどが付属しているかどうかを確認します。後から買い揃えることもできますが、出費がかさみますし、車検に必要なものもあるのでしっかりと確認しておきましょう。

10.販売金額や保証の有無についても確認

車検整備費用が本体価格に含まれているかどうかを確認しましょう。車検がついている場合はその分、販売金額が上がっています。車検が切れている場合は、別途車検費用がかかります。

また、購入後の保証の有無、保証がある場合は、どのようなものがあるのかも確認します。費用の内訳をチェックして費用対効果の高い買い物をしましょう。

11.信頼できるお店かどうか口コミなどを利用して確認

購入先が信頼できるお店かどうかも確認します。なかにはメーターをいじっているなど悪質な業者も見られます。最近ではネットなどの口コミでも評判を確認できるようになってきました。過去に不祥事を起こしていないか、販売しているバスのカタログスペックと実際の商品とに差異がないかどうかなどを事前にチェックして、信頼できるお店を選びましょう。

中古バスを購入するときには「バスの状態」「金額」「お店」に注意

11のチェックポイントは、基本的には大きく3つに分類できます。

その3つとは
*バスの状態
*金額
*お店

です。

販売されているバスの状態は事前にチェック項目を定めておく

基本的にバスの状態については、事前にチェック項目を定めておき、ひとつひとつ丁寧にチェックしていきましょう。修理費用のことを考えて車体の状態を総合的に判断していく姿勢が重要です。

購入金額は修理費込みでの見積もりも依頼する

金額が車体だけのものなのか、車検や保険などがついているのか等をしっかり確認しておきます。また、修理が必要となった場合は修理費込みでの見積もりを出してもらい、予算との折り合いをつけていきましょう。

購入するお店を信頼できるどうかは定期点検整備記録簿の有無などで確認

お店の信頼度も重要です。チェック時にハンマーなどの仕様を許可してもらえるお店や定期点検整備記録簿があるお店は信頼できます。また、ネットで口コミもチェックしてみましょう。

後々高額な整備費を発生させないためにも中古バス選びは慎重に

中古バスは安価で購入できますが、安いからといって飛びつくのは禁物。むやみに安い中古バスを選ぶと、後々、高額な整備費が発生することがあります。

中古バスを選ぶ際は、メンテナンス状態やお店の信用を加味して選びましょう。

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