中古バス購入前に試乗すべき?チェック項目を徹底解説

中古バスを購入する際には、中古バスのコンディションを十分に確認することが重要です。車両の状態を確認するためにも、可能であればぜひ試乗をしておきましょう。
この記事では、中古バスの購入前に試乗をした方が良い理由について詳しく解説します。また、試乗の際のチェックポイントも紹介するため、中古バスの購入時にはぜひ参考にしてみましょう。
中古バスは試乗してから購入すべき?
中古バスを購入する際には、可能な限り試乗をしておきましょう。
近年では、インターネット上でバスの画像やコンディションなどを詳しく確認できるようになってきたため、試乗は必要ないと考える方もいるかもしれません。しかし、実際にシートに座ってハンドルを握り、アクセルやエンジンを踏まなければ分からないことも多くあります。
試乗せずに購入した場合、あとから思わぬ不具合が見つかったり、運転のしにくさに悩まされたりすることがあるかもしれません。その場合、購入後のキャンセルは難しいため、後悔が残ることになります。
あらかじめ中古バスの状態をチェックしておけば、不安なく購入に踏み切れるでしょう。試乗中に違和感を覚えたり、異音に気付いたりした場合は、購入を見合わせることも賢明な判断です。
中古バスに試乗するときの注意点

中古バスを試乗する際にはまず、事前に問い合わせて予約を済ませておきましょう。試乗当日には、以下のようなポイントに気を付けることが重要です。
試乗ができない場合がある
中古バス取り扱い業者のすべてが試乗のサービスを提供しているわけではありません。中には、試乗に対応していない業者もあるため、事前に確認しておくことが重要です。
車検が切れている中古バスや自動車保険未加入の車両は公道を走行できないため、この場合にも試乗を断られる可能性があります。車検が切れている場合には仮ナンバーを取得すれば走行は可能ですが、試乗のためだけに仮ナンバーの対応をしてくれる業者は少ないでしょう。
また、買い取ったばかりで整備がされていないなど、メンテナンスが不十分な中古バスも、試乗はできないことがほとんどです。
どのようなルートを試乗できるのか確認する
大規模な中古車販売店には、試乗のためのテストコースが用意されていることがあります。こういったコースは公道ではないため、車検が切れているバスや保険未加入のバスでも走行が可能です。
中古バスの試乗をする際には、公道を走るのか、それともテストコースを走れるのかを確認しておきましょう。
バス会社の社員に同乗してもらう
公道で中古バスの試乗を行う際には、法令によりバス会社の社員の同乗が必要です。社員を乗せずに試乗をした場合、法令違反に問われるリスクもあるため十分気を付けましょう。
試乗に必要な物品を把握しておく
中古車を試乗する際には、当然ながら運転免許証の携帯が必要です。また、眼鏡やコンタクトレンズを用意すること、底がフラットな靴を履くことも肝心です。こういった物品を忘れてしまった場合には中古バスの試乗ができなくなってしまうため、十分注意しましょう。
任意保険に加入する
試乗にあたって任意保険への加入を求めている中古バス販売会社は少なくありません。中古バス試乗時には、慣れない車両を取り回すことになるため、ときにはトラブルが起きることもあるでしょう。
保険に入っていない状態で事故を起こした場合には、損害分を自費で補填する必要があります。安全に試乗をするためにも、保険加入などの対処は確実に行いましょう。
中古バスに試乗するときのチェック項目

中古バスの試乗は、車両のさまざまな部分をチェックするまたとない機会です。乗り心地やエンジンの状態などに問題はないか確認することが大切です。
ここからは、中古バス試乗の際のチェックポイントを紹介します。
エンジンのコンディションは良好か
中古バスの試乗の際には、エンジンがスムーズにかかるかを確認しておきましょう。エンジンをかけるときに異音がする、車体が横に揺れるといった場合には、不具合が起きている可能性があります。
低価格だからといってエンジンのコンディションが悪い中古バスを購入した場合、あとからエンジンが故障するなど、かえって修理費がかさんでしまう恐れがあります。
排気部分に問題はないか
中古バスのエンジンをかけたら、いったん車から降りて廃棄部分をチェックしましょう。中古バスの排気に問題がある場合、マフラーからは白っぽい煙が出たり焦げたニオイがしたりすることがあります。
こういった不具合が見られる中古バスは、エンジンの状態が悪くなっている可能性が高いでしょう。
操作に気になる点がないか
中古バスを試乗すれば、アクセルやブレーキの操作感、シフトレバーやステアリングの動きを確かめられます。アクセルやブレーキの効きが弱い場合、事故のリスクがあるため購入を避けたほうが良いかもしれません。
また、シフトレバーやステアリングの動きが固かったり緩かったりする車両は、スムーズに運転できない可能性があります。公道やテストコースをじっくり走り、操作感に問題がないかを十分に確かめましょう。
エアコンの効きは良好か
中古バスはエアコンの効きが悪くなっていることがあります。試乗の際にはエアコンを付けて、涼しくなるか、温かくなるかを確認しておきましょう。
また、エアコン関連のエラーコードが出ていないかを見ておくことも大切なポイントです。エアコンからカビ臭いニオイがする場合には、内部でカビやサビが生じている可能性があります。異臭トラブルがある車両は、ほかの部分にもダメージが及んでいる可能性があるため、細かくチェックしておきましょう。
マイクやオーディオの不具合がないか
エアコンのチェックと並行して、バス内のマイクやオーディオの状態も確認しましょう。中古バスには車内アナウンス用のマイクが付いていますが、古い車両の場合、マイクが壊れていることがあります。
また、オーディオシステムが壊れていたり、外されていたりするケースもあります。これらの設備が不足した中古バスを購入すると、不便な思いをすることになるかもしれません。できるだけ、マイクやオーディオ関連の不具合がない車両を選ぶようにしましょう。
外装にダメージやサビがないか
中古バスのボディ部分をぐるりと眺めてチェックすることも重要です。外装にダメージやサビの部分があるバスは、相場よりも安く取引されることが多いため、お得に購入できるかもしれません。
一方で、再塗装や板金をした場合には塗装代が跳ね上がる恐れもあります。安く購入したにもかかわらず、塗装や板金で余計な費用がかかってしまっては結果的に損をしてしまいます。試乗の際には、バスの周囲をじっくりと見て、外観を十分にチェックしましょう。
中古バスは試乗してから購入するのがおすすめ!
中古バスを購入する際には、可能であれば試乗をして乗り心地を十分に確認しましょう。試乗をせずに購入するケースもありますが、操作性を確認しないまま高額なバスを購入するのは不安が残ります。実際に車両を運転することで得られる情報は多く、重要な判断材料となるでしょう。
気になる車両を見つけたら、まずは中古バス販売会社に問い合わせて、試乗ができるかどうかを尋ねてみることをおすすめします。