バスの事故車は売却可能?ポイントを詳しく紹介

事故に遭ったバスや修理歴のあるバスは「事故車」と呼ばれ、売却は難しいのではないかと悩む方もいるでしょう。しかし、事故車でも売却できるケースは少なくありません。諦めてしまう前に、まずは査定に出してみることをおすすめします。
この記事では、バスの事故車を売却できるかどうか、そして売却を成功させるためのポイントや注意点について詳しく解説します。事故車の定義や、国内外での需要、売却時の注意点など、具体的な情報をお届けしますので、ぜひ参考にしてください。
バスの事故車は売却できる?
バスが事故車となってしまった場合、「もう売却は無理だろう」と諦めてしまう方もいるかもしれません。しかし、事故車であっても売却できる可能性は十分にあります。ここでは、バスの事故車の売却について、詳しく見ていきましょう。
売却自体はできることがほとんど
バスの事故車というと、交通事故で大きく破損した車両をイメージし、売却は難しいと考える方もいるかもしれません。しかし、事故車の定義は、必ずしも交通事故による損傷を受けた車両だけではありません。
例えば、大雨や洪水で水没したり、積雪で潰れてしまったりした場合も、車両に大きなダメージがあれば修理が必要となり、事故車として扱われます。
しかし、たとえ事故車であっても、専門業者への売却自体は可能なケースがほとんどです。事故で損傷したままのバスでも、査定に出せば価格がつく可能性は十分にあります。また、修理歴のある事故車であれば、状態によっては高値がつくこともあります。
このように事故車といっても、その状態はさまざまです。まずは諦めずに査定に出し、価値を見極めてもらうことが重要です。
高価買取は難しい
事故車の売却は可能ですが、一般的な中古バスに比べて買取価格は大きく下がる傾向にあります。
事故車は、修理や部品交換によって再び使用できる状態になることもあります。しかし、完全に元の状態に戻すことはできません。たとえ外見上問題なく修理されていても、走行中に不具合が生じるリスクは否定できません。
そのため、買い手は事故車を敬遠する傾向があり、需要が低いことから買取価格も低く設定されがちです。この点は、売却を検討する上で理解しておく必要があります。
海外に売却されることがある
中古バスは国内だけでなく、海外、特に発展途上国で再利用されるケースが多いです。これらの国々では、バスは依然として貴重な交通手段であり、日本製のバスは品質が高く評価されています。
そのため、たとえ事故車であっても、状態が良好であれば海外市場で買い手がつく可能性は十分にあります。海外への販路を持つ買取業者であれば、国内での再販が難しい事故車でも、価値を見出してくれるかもしれません。
スクラップとして売却できることがある
事故により大きく損傷し、修理や海外での再販が難しいバスでも、スクラップとしての価値が残っている場合があります。
バスの車体にはさまざまな金属が使用されており、再利用可能なパーツも数多く存在します。これらの部品を適切に分解・分別することで、資源としてリサイクルすることが可能です。
近年、SDGsへの関心の高まりから、事故車を貴重な資源と捉え、積極的にリサイクルに取り組む業者も増えています。ただし、部品の分解や分別には手間とコストがかかるため、スクラップとしての買取価格は、他の売却方法に比べて低くなる傾向があります。
倉庫目的で事故車を買い取る方もいる
中古バスは、道路を走行する以外の目的で活用されることもあります。例えば、広い車内空間を生かして、土地に設置し倉庫として利用したり、店舗の一部や休憩スペースとして活用したりするケースです。
これらの用途では、必ずしもバスが走行できる状態である必要はありません。そのため、価格の安い事故車をあえて求める人もいます。状態によっては、走行目的以外の需要にマッチすることで、売却につながる可能性があります。
バスの事故車を売却するときのポイント

バスの事故車を売却する際には、少しでも高く買い取ってもらうために、以下のポイントを押さえて業者選びをすることが重要です。
販路の広い業者を選ぶ
バスの事故車を売却する際には、国内外に幅広い販路を持つ業者を選びましょう。
特に、日本の中古バスは海外で一定の需要があるため、海外への販路を持つ業者は、事故車であっても高く買い取ってくれる可能性があります。海外市場への輸出ルートを持たない業者に依頼した場合、査定額が大きく下がってしまうことも考えられます。
業者のWebサイトやパンフレットなどで、海外への販売実績や輸出ルートを確認し、販路の広さを比較検討することが重要です。
バスの買取に強い業者を選ぶ
バスの売却を検討する際は、バス専門の買取業者や、バスの買取実績が豊富な業者を選ぶことが重要です。
一般の乗用車をメインに取り扱う業者では、バスの買取に関する専門知識やノウハウが不足している場合があります。その場合、本来の価値よりも低い価格で買い取られてしまう可能性があります。
バスやトラック、重機といった大型車両は、一般車両とは異なる点が多く、査定には専門的な知識が不可欠です。大型車両の取り扱いに長けた業者であれば、バスの価値を適切に評価し、納得のいく価格で買い取ってくれる可能性が高まります。
バスの事故車を売却するときの注意点

バスの事故車を売却する際には、トラブルを未然に防ぐため、いくつかの注意点があります。以下に、主な注意点をまとめました。
バスの装飾を取り外す
中古バスを売却する際、車体に会社名やロゴなどの装飾が施されている場合は、可能な限り取り外しておくことを推奨します。
買取業者がこれらの装飾を残したままバスを海外に転売し、そのバスが海外で事故やトラブルを起こした場合、元の所有者である企業の信用問題に発展する可能性があります。
売却前に自身で装飾を除去するか、買取業者に除去を依頼するなど、適切な対応を取りましょう。
バスの事故車の状態を把握しておく
バスの事故車を売却する際は、車両の状態を詳細に把握しておくことが重要です。
外装・内装の損傷具合はもちろん、事故の状況や修理歴、メンテナンス履歴などを確認しましょう。これらの情報を正確に把握し、買取業者に伝えることで、査定後のトラブルを避け、適正な価格での売却につなげることができます。
悪徳業者に注意する
バスの事故車の売却では、信頼できる買取業者を選ぶことが非常に重要です。残念ながら、大型車両の買取業者の中には、悪質な業者も存在します。
高額な見積もりを提示しておきながら、後から理由をつけて買取価格を下げる、契約前に車両を引き取る、不当な手数料を請求するなどの手口には注意が必要です。
複数の業者から見積もりを取り、査定額や契約内容を比較検討する、査定後の価格変更を禁止する条項を契約書に盛り込むなどの対策を行い、悪質な業者を避けましょう。
バスの事故車は売却できる!査定を試してみよう
事故車や廃車寸前のバスは、買取価格が付かないと思われがちです。しかし、中古バスには、再び走行させるだけでなく、海外での需要や、倉庫などの別の用途としての活用など、さまざまな可能性があります。
まずは、事故車の状態をしっかりと確認し、買取査定を試してみましょう。諦めずに複数の業者に査定を依頼することで、思わぬ高値が付く可能性もあります。