バス車内の飛沫防止として実施すべき7つの対策を紹介
新型コロナウイルスの影響により、日常の多くのシーンで飛沫対策が求められています。
今回はその中でも、日々の移動手段として取り入れられることの多いバスの飛沫対策について解説します。
乗客、運転手のバス車内での感染を防ぐためにできることを、早速取り入れていきましょう。
バス車内の飛沫防止対策7選
バス車内で飛沫を防止するためにできる対策を7つ紹介します。
さまざまな方法がありますので、ぜひ取り入れてみてください。
マスクの着用を義務付ける
運転手はもちろん、乗客にもマスクの着用を義務付けるようにしましょう。
マスクを着用していない方は乗車を断るように徹底することも大切です。
マスクを着用していても、鼻が出ていると飛沫対策になりません。車内アナウンスで、鼻までしっかりマスクを着用してもらうような定期的な呼びかけもしてください。
マスクを忘れてしまったという方にはマスクを配布するなどの準備もしておくとよいでしょう。
車内での飲食を禁止する
飲食をする際はマスクを外さなければなりません。その分飛沫が拡散するリスクが高まります。
さらに飲食をしている最中にマスクを外した状態で誰かと会話するのも危険です。
バスではきちんとした消毒ができず、バス車内に触れた手で飲食物に触らなければなりません。当然感染のリスクを高めてしまうため、できればバスでの飲食は禁止にしておきましょう。
長距離バスの場合は難しいかもしれませんが、飲食の際は会話をしない、すぐにマスクを着用するなどのアナウンスで対応してください。
座席間隔を1席ずつ開ける
乗客同士の距離が近くなると、その分飛沫を吸い込むリスクが高くなります。
とくにバスは乗客同士の距離が近く、密室になりがちです。
少しでも飛沫対策の効果を高めるために、座席間隔を1席ずつ開けることもおすすめです。
1席ずつに張り紙をし、間隔を開けて着席してもらうようにしてください。
離れて着席すると話し声も大きくなってしまいますが、それも飛沫を吸い込む可能性を高めてしまいます。
張り紙に、車内での会話を避けてもらうように注意書きをしておきましょう。
アルコール消毒、換気に協力してもらう
乗車口にアルコールを設置し、乗客にアルコール消毒に協力してもらいましょう。
また、乗客に協力してもらうだけでなくバス会社でもこまめに車内をアルコール消毒してください。
吊り革、座席、ボタンなど、バスに乗っていると触れる場所がたくさんあります。
乗客がよく触れる場所をこれまで以上に徹底して除菌してください。
アレルギーによってアルコールの消毒ができない乗客もいますので、その点も配慮して車内の衛生を維持しましょう。
換気をこまめに行うことも大切です。
寒い季節でも車内の空気を入れ替えるようにしましょう。
数分おき、数駅おきなどバスの環境によってマニュアルを作っておくこともおすすめです。
窓を開けるほか、空気清浄機を設置するという方法もあります。
運転手の体調管理を徹底する
運転手の体調管理をこれまで以上に徹底してください。
毎朝の検温、体調の自己申告を義務付け、少しでも体に違和感がある場合は速やかに検査を行うなどの対策が必要です。
飛沫対策のためにはマスクの着用が必要ですが、フェイスガードを採用しているバス会社も存在します。
運転手のほか、受付係員も乗車している場合も体調管理とマスクの着用を徹底してください。
運転手、受付係員ともに、乗客との会話は最小限に抑えるようにしましょう。
事前決済に協力してもらう
バスの運賃を支払う際に運転手と会話することで、飛沫による感染リスクが高まります。
これを防ぐために事前決済に協力してもらうという方法もあります。
オンラインで決済ができる、スマホで決済ができるなど、近年はさまざまな決済方法があります。
これらの決済方法があることをよく理解してもらい、利用していただくために、バス車内に張り紙をする、アナウンスをするなどの方法を考えましょう。
飛沫防止プレートを設置する
車内に飛沫防止プレートを設置するバスが増えています。
座席の後部、サイドに飛沫防止プレートを設置することで、飛沫対策をより徹底できます。
運転席の周囲をプレートで囲めば、長時間バスに乗っている運転手の感染症対策も可能です。
飛沫防止プレートはバス用の簡単に設置できるものもたくさん販売されています。
バスのサイズや座席数に応じて手作りすることも可能です。
飛沫防止プレートは設置するだけでなく、こまめに除菌しなければなりません。
マスクや手袋をして清掃し、運転手や清掃員の感染を防ぐことも忘れないようにしましょう。
乗客のマスク着用トラブルの対処
バスだけでなく、さまざまな場所でマスク着用のトラブルが発生しています。
マスクをしていない方の乗車を拒否した、マスクから鼻を出している乗客を注意したといった際に、乗客に逆上されてしまう可能性があります。
乗客とのマスクトラブルを避けるためにバス会社はさまざまな対策をしてます。
マスクを忘れてしまった方のためにマスクを配布すれば、乗車拒否のトラブルを回避できます。
注意してもマスクを着用してもらえない場合はその理由を聞くようにしましょう。中には間隔過敏などが原因でマスクを着用できない方もいます。その場合は会話や飲食を控えてもらうようにし、車内の乗客にも理解してもらうようなアナウンスをすることも必要です。
飛沫防止プレートを設置する方法
バスに飛沫防止プレートを設置することで車内での飛沫防止ができるだけでなく、乗客に安心感を与えることもできます。
飛沫防止プレートはさまざまなタイプが販売されています。
座席の後部と手すりに挟むもの、後部からサイドを覆うように設置するもの、さらに上から吊るすものもあります。
いずれも簡単に設置できるようにデザインされたものばかりですので、難しい手順や専門的な器具は必要ありません。
説明書をよく読んだ上で設置しましょう。
飛沫防止プレートに飛沫が付着した状態で使い続けると感染症対策になりませんのでこまめな清掃、除菌が必要です。
より徹底して飛沫防止をするためには、こまめに取り換えることも大切です。
毎日の通勤、通学でたくさんの人が利用するバス、長距離を移動するバスなど、利用状態によって交換する期間を定めておきましょう。
飛沫防止プレートは取り付けやすいもの、後部からだけでなくサイドの飛沫も防止できるもの、大量に仕入れやすいものなど、メリットをよく加味して最適なものを選んでください。
バス車内での飛沫による感染を防ごう
バス車内での飛沫防止について紹介しました。
バスは狭く、触れる場所が多く、長時間滞在することになるため、飛沫による感染リスクが高い場所です。
乗客だけでなく運転手も安心してバスに乗車できるよう、飛沫防止策を1つでも多く取り入れることが大切です。
マスクの着用や会話、飲食を控えるだけでなく、飛沫防止プレートにおいても導入を検討しましょう。
飛沫防止には、バス会社のマニュアルだけでなく乗客に協力してもらうことも大切です。