中古バスの相場は80万円〜!サイズ別に価格を紹介
中古でバスを購入する場合、一度使われているぶん新車よりも価格は大幅に安くなります。新車では手が出ない大型のバスでも、中古なら価格に幅が出るので、安いものを手に入れることも可能です。
ここでは、中古バスを購入する際の価格や、新車との違いについて詳しく紹介します。
中古バスの価格相場は車両の大きさによって異なる
バスは車両の大きさ(サイズ)によって価格帯が異なります。サイズごとの価格相場を詳しくみていきましょう。
ミニバス:80〜350万円前後
少人数での移動に欠かせないミニバスは、定員が9人~13人程度とコンパクト。小回りがきくぶん、車両の価格も抑えられています。
ミニバスの価格相場は80〜350万円前後。別名「ジャンボタクシー」「ワゴンタクシー」「ミニバス」などとも呼ばれています。
マイクロバス:100万円以上~580万円前後
イベント会場への送迎や近距離への観光旅行などに使われるマイクロバスは、18人~28人乗りの中型車です。
価格の相場としては100万円以上~580万円前後となります。ミニバスに比べ若干価格は高くなりますが、中古車なら新車よりもリーズナブルに購入できます。
小型バス:80〜500万円前後
小型バスは21人~25人乗りの中型車。マイクロバスよりも装備が充実しており、中距離の移動に適しています。
価格の相場としては80〜500万円前後。装備が充実しているものでも、中古車なら安い価格で購入できます。
中型バス:80〜2000万円前後
27人もしくは28人乗りの中型バスは大型車に区分されます。ゆったりとしたシートが魅力的で、長距離移動も可能。
サロンのような雰囲気と充実した装備が魅力的で、80〜2000万円前後が中古バスの相場です。
大型バス:200万円~2800万円程度
29人乗り~40人以上の大型バスの場合、中古の相場としては200万円~2800万円程度となります。小型バスはさらに安く、100万円以下の価格帯のものが多くみられます。
状態が良いものであれば、マイクロバスでも500万円以上になる場合がありますが、年式によっては安く購入できます。300万円を切る低価格の大型バスも販売されています。
中古バスを選ぶことの5つのメリット
新車ほど新しくはありませんが、中古バスにはさまざまなメリットがあります。詳しくみていきましょう。
1. 本体価格が安い
どんなに年式が新しいものでも、一度使われたものはすべて中古価格で売りに出されます。
たとえば、マイクロバスは新車だと400万円超からが一般的。高いものになると700万円から800万円程度になります。しかし、年式が比較的新しいバスでも、新車より安い価格で購入できるので、結果的にお得な買い物になる可能性が高いでしょう。
新車は高額なうえに整備・点検料や自賠責保険料のほか、日常的にかかる燃料費もかさみます。少しでも安くバスを手に入れることで、トータルでかかる経費を抑えられるでしょう。
2. 納車までが早い
中古バスは、購入から納車までの期間が比較的短いとされています。販売店や事業者としてはすぐにでも納車し買い取ってもらいたいため、納車に時間をかけないように調整します。
新車は売れ行きが良くなる頃を狙って販売することが多いので、購入までに時間がかかることがあるのです。その点、中古バスには景気などに左右されずいつでも購入できるため、ストレスがありません。
3. 装備が充実しているものも多い
中古バスには、バックモニターやヒーターなど、事業を行ううえで欠かせない装備が付属しているものも数多くあります。
自動扉やカーナビなど、装備が豊富であるほど使い勝手が良いですし、新たに装備を購入して取り付ける必要がないため、満足度の高い買い物になるでしょう。
4. 価格を話し合いで決められる場合がある
通常、中古バスは店頭もしくはディーラーに依頼して探してもらうのですが、あらかじめ価格が決まっている場合を除き、中古車販売店で買い手側から価格の打診ができるケースがあります。
販売店と買い手側の双方が話し合いを重ね、納得のいく価格で購入できればベストですね。
5. 時間をおいてからでも探せる
中古車の場合、目的の車種が見つからなくても、時間をおくことで購入できる可能性があります。
中古車販売店をいくつかあたって希望する車種を伝えておけば、入荷したときに連絡がもらえるので、時間にゆとりがある場合は少し待ってみるのも一つの方法かもしれません。
中古バス選びで注意したい4つの点
中古バスにはメリットが多い一方、選び方を間違えると高い買い物になってしまいます。ここではバスを選ぶときの注意点を紹介します。
1. 走行距離が長すぎる
中古バスは走行距離が10万キロを超えても、メンテナンスを続けていればさらに長く乗り続けられるとされています。
しかし、すべての車は長く乗り続けるほど部品が劣化し、寿命へと近づいていきます。あまりにも走行距離が長いバスについては慎重に選ぶべきでしょう。
前の持ち主がこまめにメンテナンスを行っているかどうかは、確認できない部分です。長く乗り続けられるのかは、現場へ行って目視で確認しなくてはなりません。
2. 災害や事故に遭遇し修復歴がある
車の骨格にあたる部分が損傷し、修理を行ったものは「修復歴車」と呼ばれます。いわゆる事故車のことで、中古車市場にはこの事故車が多く出回っています。
一度損傷していても、きちんと修理していれば問題なさそうに思えますが、想定外の不具合につながる可能性はゼロではありません。多くの乗客を乗せるバスを場合は、事故歴のある車は避けたほうが良いでしょう。
事故は起こしていなくても、水害や塩害、雪害を受けた車にも同じことが言えます。水害の場合は車の内部に入っている電装系統への影響が、塩害や雪害では車の錆びつきが懸念されます。
修復歴のある車はすべてきれいにコーティングされており、一見どんなトラブルに遭ったか分かりづらくなっています。現場で商品を見せてもらうときに、エンジンルームなどをしっかりと確認しましょう。
事故を起こした車であるか、直接販売店に確認したり、修復履歴をチェックしたりするのも一つの方法です。
3. 車両本体価格に諸費用が上乗せされる
中古車の購入金額は、車両本体価格に販売店の手数料などが上乗せされて販売されています。
一見激安価格で売られていても、諸費用を抜いた額を提示されると、あとから諸費用が乗ってくる場合があります。「要問い合わせ」などと表示されている場合は、価格の内訳をお店によく確認してください。
4. 信頼できる販売店で購入する
近年、個人間売買やオークションでの落札など、中古バスの購入方法が多様化しています。販売店の手数料を考えずに購入できるので一見魅力的ですが、契約上のトラブルや名義変更手続きの繁雑さ、瑕疵担保責任に関するトラブルが後をたちません。
一切の責任を保障されないまま購入するのはリスクが大きいため、信頼のできる販売店で購入しましょう。
慎重に選べばお得に買い物ができる
多少の当たり外れはあるものの、点検やメンテナンスがされているものであれば問題なく使い続けられるので、できれば安くて状態の良いものを選びたいところですね。
ただし、万が一手入れの行き届いていないバスを選んでしまったら、故障や点検による手間と費用かかり、結果的に高い買い物になってしまう可能性もあります。
選ぶときに多少の慎重さは必要ですが、そこさえクリアすれば安くバスを手に入れることができるでしょう。