マイクロバスのリースとは?レンタルとの違いを詳しく解説

マイクロバスのリースとは?レンタルとの違いを詳しく解説

マイクロバスを業務に使用する手段として、購入のほかにリースサービスを利用するという方法があります。
マイクロバスのリースには、メリットがある反面、いくつかデメリットもありますので、特徴をよく理解してから検討しましょう。
今回は、マイクロバスのリースの基礎知識やレンタルとの違い、リースのメリット・デメリットについて解説します。

マイクロバスのリースとは?レンタルとの違いを解説

バスの整備

マイクロバスのリースとは、リース会社からマイクロバスを借りて利用するサービスのことです。
「lease(リース)」は英語で「賃貸借」の意味で、ユーザーは一定のリース料金を支払うことで、リース会社が購入・保有するマイクロバスを借り受けることができます。

レンタルとの違い

リースと似た言葉にレンタル(rental)があります。
リース同様、「賃貸借」という意味を持つ言葉で、一定期間にわたってレンタル会社から商品を借り受けるという点は共通しています。
一方で、リースとレンタルはサービス内容において、以下のような違いがあります。

契約期間の違い

レンタルは一時的、短期的な利用を目的としたサービスなので、契約期間は数時間や1日、長くても1週間程度となっています。
一方、マイクロバスのリースは中・長期にわたって継続使用することを前提とした契約なので、年単位で契約するのが一般的です。
実際の契約期間はサービスによって異なりますが、おおむね5年リースが主流となっています。

料金と支払い方法の違い

レンタルは日・週単位で契約することが多いため、料金は利用の都度、支払います。
契約期間そのものが短いので、1回あたりのコストは比較的少なめですが、1日あたりの単価はリースよりも割高です。
そのため、長期間にわたってマイクロバスをレンタルすると、コストがかさみやすくなります。
一方のリースは、契約期間が年単位と長めなので、支払料金は一般的にレンタルより高くなります。
ただし、同じ期間ならレンタルよりも1日あたりの単価が割安になるため、マイクロバスを継続利用するならリースのほうがお得です。

事故対応の違い

レンタルの場合、バスにかける保険料はレンタル料金に含まれています。
レンタル期間中に起こした事故が保険の適用対象だった場合、追加費用なしで保障を受けることができます。
一方、リースしたマイクロバスには、原則として保険がかけられていません。
そのため、事故時の保障として、別途自分で保険に加入する必要があります。

整備の違い

レンタルの場合、車検や法定点検といったメンテナンスは、すべてレンタル会社が行います。
一方、リースしたマイクロバスのメンテナンス費用は、リース会社やレンタルプランによって異なります。
メンテナンスリースとよばれる契約プランの場合、保守や点検にかかる費用はリース会社が負担するため、新たにメンテナンス費用を支払う必要はありません。
一方、ファイナンスリースとよばれる契約プランの場合、メンテナンス費用は利用者側の負担となります。
メンテナンスリースの方がお得に思えますが、そのぶんファイナンスリースよりリース料金が割高に設定されています。
ただ、メンテナンスに出す手間を省けるのはメリットのひとつです。

中途解約の可否

レンタルの場合、契約期間の半ばで中途解約することが可能です。
一方、リースの場合は原則として中途解約は認められていません。
残債決済すれば中途解約に対応してくれるところもありますが、その場合、一括で料金を支払わなくてはならないので注意が必要です。

マイクロバスリースのメリット

マイクロバス

マイクロバスをリースするメリットは、大きく分けて3つあります。

1.時間を気にせず利用できる

レンタルの場合、時間や日、週と短い単位で契約するため、利用時間は自ずと限られます。
特に時間や日単位でレンタルした場合、残り時間を気にしながら使用しなければならないため、スケジュール管理がシビアになりがちです。
事前に申し出れば、当初の契約期間を延長して利用することも可能ですが、時間あたりのコストは割高になります。
その点、リースは年単位で契約するので、時間を気にせずマイクロバスを使用することができます。

2.長期利用時のコストパフォーマンスが高い

マイクロバスのリースは、初期コストこそレンタルより大きくなりますが、1日あたりの単価はレンタルよりも割安です。
長期にわたってマイクロバスを利用する予定があるなら、レンタルを繰り返すよりも、リースで長期契約した方が経費の節約になります。

3.予算を立てやすい

マイクロバスのレンタル費用は都度払いなので、継続利用した場合の予算を立てにくいという欠点があります。
その点、リースは長期契約を前提としたサービスなので、将来的なコストまで見通しを立てやすいところが利点です。

マイクロバスリースのデメリット

マイクロバスのリースにはメリットが多い反面、いくつか注意すべきポイントがあります。
ここではマイクロバスリースのデメリットを3つ紹介します。

1.中途解約しにくい

マイクロバスリースは原則として中途解約が認められていません。
事業の変更や停止などに伴い、マイクロバスを業務に利用しなくなった場合でも、途中で解約することはできないので要注意です。
前述のとおり、残債決済すれば中途解約も不可能ではありませんが、残りの契約料金を一括で支払わなければならないため、コスト負担が大きくなるおそれがあります。

2.メンテナンス費用がかかる

ファイナンスリースを利用した場合、マイクロバスのメンテナンスにかかる費用は全額自己負担となります。
法定点検や車検といった定期点検はもちろん、故障や不具合が発生したときの修理や修繕の費用もすべて自分で支払わなければなりません。
マイクロバスのメンテナンスにかかる費用は一般的に普通乗用車より割高になりますので、維持費の負担が大きくなるおそれがあります。

3.駐車場が必要

レンタルの場合、利用後はバスをレンタル会社に返却するので、基本的に駐車場は不要です。
一方、リースは長期にわたって継続利用するため、借りたバスを保管する駐車場を用意する必要があります。
マイクロバスはサイズが大きいぶん、普通乗用車よりも駐車料金が割高になるため、維持費がかさみやすいところがネックです。

マイクロバスをリースするときはメリット・デメリットをよく理解してから検討しよう

マイクロバスのリースは、長期にわたってマイクロバスを借りられる便利なサービスです。
短期契約が前提のレンタルに比べると、1日あたりのコストが安い、時間を気にせず利用できるなど、さまざまなメリットがあります。
一方で、中途解約しにくい、メンテナンス費用は自己負担など、注意すべきポイントもいくつかあります。
マイクロバスの用途やニーズに合わせ、どのような形で利用すべきか、よく考えて選ぶようにしましょう。

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