バスリース会社を選ぶときの5つのポイントを徹底解説
バスのリースを行っている会社は複数あり、それぞれリース料金や取り扱い車種、事故対応などに違いがあります。
バスリース会社ごとの特徴をよく理解し、自社により適した会社を選ぶことが大切です。
今回は、バスリース会社を選ぶときのポイントや、バスリース会社を利用するメリット、利用する際に押さえておきたい注意点について解説します。
バスリース会社を選ぶときのポイント
バスリース会社を選ぶときに押さえておきたいポイントを5つ紹介します。
リース料金をチェック
バスリースでは月々一定の利用料を支払う仕組みになっていますが、その内訳は会社によって異なります。
たとえば、リース料金に維持費やメンテナンス料が含まれている場合は、リース期間中に支払う必要がある自動車税などの税金や、車検にかかる費用は不要です。
維持費やメンテナンス料が含まれていない場合は、税金や車検代を自己負担しなければなりません。このケースの場合、他社よりリース料金が安く設定されていても、自己負担分を合わせるとトータル料金が高くなることがあります。
リース料金をチェックする際は、金額だけでなく、必ず内訳も確認しましょう。
取り扱っている車種をチェック
バスと一言にいっても、車種によって乗車人数や内装、安全機能などに違いがあります。取り扱っている車種はバスリース会社ごとに異なりますので、まずはバスをリースする目的や用途をもとに、乗車人数や求める機能などを洗い出しておきましょう。
また、リースの場合、バスの駐車場は原則として利用者が用意する必要があります。リースしたいバスが、自社で保有、あるいは借りる駐車場の大きさに合っているかどうかもチェックしておく必要があります。
上記のような条件を踏まえて車種を選定し、その車種を取り扱っているかどうかでバスリース会社を絞り込めば、ニーズに合ったバスをリースできます。
バスの設備をチェック
バスの中には、トイレが設置されているものや、車いすやベビーカーを乗せられるリフトが付いているものもあります。
移動距離が長かったり、ファミリー向け・シニア向けのツアーなどを企画したりする場合は、これらの設備が搭載されたバスを取り扱っている会社を選ぶことをおすすめします。
契約期間をチェック
バスリースは、1日や1週間といった短期契約が基本のレンタルとは異なり、年単位で長期契約するのが基本です。契約期間は3~5年に設定している会社が多いですが、中には7年以上の長期契約に対応しているところもあります。
一般的に、契約期間が長いほど1年あたりのリース料金は安くなる傾向にありますが、リースは原則として中途解約できません。将来的にバスを利用しなくなる可能性がある場合、長期契約はハイリスクになります。
10年以上はバスを利用する予定がある場合は、長期契約プランを提供しているバスリース会社を選んだほうがコストの節約につながるでしょう。
事故対応をチェック
リースしたバスで交通事故を起こした場合、バスの修理や乗客への保障などは、原則として利用者が負担することになります。維持費やメンテナンス込みのバスリースの場合、自賠責保険の費用も含まれているケースがほとんどですが、事故の損害を自賠責保険だけでカバーするのは困難です。
そのため、バスをリースする際は、別途任意保険に加入するのが一般的ですが、バスリース会社の中には独自の保障制度を設けているところもあります。
保障の内容や免責金額の有無はバスリース会社によって異なるため、事故対応で手厚い保障を受けたい場合は、保障制度の有無や内容もチェックするようにしましょう。
バスリース会社を利用するメリット
バスリース会社を利用するメリットは大きく分けて4つあります。
レンタルより安く使えるケースもある
日や週、月単位で契約できるレンタルは、一回あたりの支払いが比較的安いところが特徴です。ただ、1日あたりの利用料はあまり安くないため、長期にわたってレンタルすると費用がかさむことがあります。
一方、バスリースは3年や5年など長期契約が基本ですが、そのぶん1日あたりのコストはレンタルよりも安く済む場合がほとんどです。長期的にバスを利用する予定がある場合は、レンタルよりもバスリース会社を利用したほうがトータルコストを節約できるでしょう。
返却時間を気にせず使える
レンタルの場合、返却時間が明確に定められており、それを超過すると延滞料金が発生してしまいます。そのため、バスをレンタルする際は余裕を持ってスケジュールを組んでおく必要がありますが、途中で渋滞などのトラブルが発生した場合、期限までに返却できなくなる可能性もあります。
その点、バスリースは年単位で契約するので、返却時間を気にせずにバスを利用できるところが利点です。
費用の見通しを立てやすい
バスリースは年単位で契約し、利用料金を月単位で分割して定額払いする仕組みになっています。
都度払いになるレンタルとは異なり、数年先まで月々の支払い額が固定されているので、費用の見通しを立てやすいところがメリットです。
自社に適したバスを選べる
レンタルの場合、レンタル会社がすでに保有しているバスの中から車種を選択することになるため、どうしても選択肢は限られてしまいます。
その点、バスリースはリース会社が取り扱っているバスの中から車種を選択できるので、レンタルに比べると選択のバリエーションが広がります。
バスリース会社を利用するときの注意点
バスリース会社を利用する際に注意したいポイントを3つ紹介します。
事前に見積りを依頼する
バスリースの料金は、選んだ車種や契約期間、オプションの有無や種類などによって大きく異なります。
バスリース会社のホームページなどには、おおよそのリース料金が提示されていますが、詳しい料金を知りたい場合は事前に必ず見積りの作成を依頼しましょう。
複数の会社を比較する
リース料金や保障の有無などはバスリース会社ごとに異なるため、同じ車種をリースする場合でも、選んだ会社によって料金に差が出ることがあります。見積りは1社だけでなく、なるべく複数に依頼して、じっくり比較検討することをおすすめします。
その際、単純に料金だけを比較するのではなく、サービスや保障内容、サポート体制などをトータルで評価することが大切です。
追加料金を確認しておく
バスリースの契約内容によっては、追加料金が発生することもあります。たとえば、月額費用にメンテナンス費が含まれていない場合は、点検時などに追加料金がかかることもあります。
また、保障が付いているバスリースの場合、事故を起こしたときに保障を受けることができますが、免責金額が設定されている場合はその費用を負担しなければなりません。
バスリース会社を利用する際は、こうした追加料金が発生する可能性はあるのか、どのような条件で発生するのか、などを事前に確認しておきましょう。
バスリース会社は複数のポイントをチェックして選ぼう
バスリースを利用するときの料金や、選べる車種、搭載されている設備などは、バスリース会社によって異なります。
バスリースの契約を検討する際は、上記のポイントを会社ごとにチェックし、見積りを作成してじっくり比較検討することをおすすめします。