バスのサイズは何種類あるの?それぞれの特徴も解説
バスと一口に言っても、さまざまな種類があります。
バスのサイズによって使い勝手は違い、大きければいい、小さければいいというものではありません。
使用用途や目的に応じて最適なバスを選べるようにしましょう。
バスのサイズの種類について、さらにそれぞれの特徴について解説します。
バスのサイズや呼び方とは
バスのサイズの種類、そして呼び方を紹介します。
バスには大型車、中型車、小型車、さらにマイクロバスがありますが、それぞれに車両区分が決まっています。
それぞれの分類について詳しく見ていきましょう。
大型車
バスの中でもっとも大きいのが大型車です。大型車は車両の全長が9m以上のもの、客席が50席以上のものという決まりがあります。
その中でもダブルデッカー、スーパーハイデッカー、大型ハイデッカー、大型一般車があります。
ダブルデッカーは49席から72席程度の大型バスで、二階建てになっています。その分より多くの客席を確保できます。見晴らしも素晴らしく観光バスや高速バスにもぴったりですが、10年ほど国内での生産はおこなわれていません。そのため数が少なく、欲しい場合は中古車を購入する必要があります。
スーパーハイデッカーは45席から55席の大柄バスで、窓が大きく開放的な景観を楽しめます。座席は中二階になっており、タイヤやエンジンの衝撃が伝わりにくく快適に長時間の移動を楽しめます。
大型ハイデッカーは座席数はスーパーハイデッカーとあまり変わりませんが、大型バスよりもややデッキが高くなっています。座席の下に大きな収納スペースを確保できるので、旅行用の高速バスなどにも最適です。多くの観光バスがこの大型ハイデッカーです。
大型一般車は大型バスの中では比較的コンパクトで、最低限の設備のみを揃えています。収納スペースが少なくタイヤやエンジンの振動も響きやすく、車内が狭いのであまり長時間の移動には適しません。スクールバスなどの移動用に向いています。
中型車
中型車は車両の全長が7mから9m、かつ座席が30から40程度のバスを指します。
中型ハイデッカー、中型一般車の2種類があり、中型ハイデッカーは35席程度、中型一般車は27席から40席程度です。
中型車が高速バス、観光バスなどに使われることはあまりありません。
小型車
小型車は車両全長が7m以下、座席が29席以下のバスです。
小型ハイデッカーはマイクロバスと比べると座席が高いためやや景観がよくなります。
高速バスや観光バスに使われることはほとんどなく、送迎バスやスクールバスなどに利用されることが多いです。
マイクロバス
マイクロバスは座席数が15から20席程度のかなりコンパクトなバスです。
幼稚園や介護施設など、短距離の送迎バスに使われることが多いです。
バスのサイズごとの特徴まとめ
バスのサイズごとにどのような特徴があるのかを見てみましょう。
バスの種類はサイズだけでなく、使用用途や設備なども違いがあります。
最適な種類のバスを選ぶことで、より快適な移動ができます。
大型車は観光バスや高速バスとして人気
大型車は観光バス、高速バスとして使われることが多いです。
座席数が多いため一度で大人数の移動が叶い、人気観光地への移動も少ないコストで実現します。
大型バスの中でも座席の位置が高いバスは、座席の下に大きな荷物をたくさん収納できるだけでなくエンジンやタイヤの衝撃を感じにくく、長距離の移動でもストレスや不快感が少ないです。
大型車はカラオケなど設備が充実している
大型車にはさまざまな設備が充実しています。
観光バスならカラオケやテレビ、DVDプレーヤー、さらに冷蔵庫などがついているものもあり、長距離の移動が必要な観光バスの車内でも非日常を楽しめます。
深夜に長距離の移動をするような高速バスにはトイレがついているものも人気です。
バランスの良さを求めるなら中型バス
バランスの良さが人気なのが中型バスです。
大型バスはメリットがたくさんありますが、普段それほどの人数を乗せない、高速道路を走らない場合は大型バスは燃費が悪い、小回りが利きにくいというデメリットがあります。
中型バスであればある程度の人数を乗車でき、一般道でも運転しやすいです。
小型車、マイクロバスはリーズナブル
バスは数千万円するものがほとんどです。
大型車のダブルデッカーは8000万円以上するものもあります。
一方で小型バス、マイクロバスであれば1000万円以下で購入できるものもたくさんあります。
送迎バスなどとして使いたい、費用を抑えつつバスを購入したい場合には小型車やマイクロバスをチェックしましょう。
小型車、マイクロバスは小回りが利く
小型車やマイクロバスはリーズナブルというメリットだけでなく、小回りがきくというメリットもあります。
高速道路を利用したり大きな国道を走ることが多い場合は車両の大きさはあまり気になりませんが、送迎バスなど、狭い住宅街を走るバスは大きすぎると入れない道があったり、運転の際に大きなストレスになったりします。
住宅街や狭い道を走ることが多い場合は、小型バスやマイクロバスがおすすめです。
目的と用途に応じたおすすめの種類とサイズを紹介
バスのサイズや種類は、目的と使用用途に応じた選び方をしなければなりません。
よくある目的に応じたバスの選び方を見てみましょう。
送迎バスはマイクロバスから中型車がおすすめ
少人数の短距離の移動、そして狭い住宅街などを走ることが多い場合は、マイクロバスから小型車がおすすめです。
幼稚園や学校など、一度に乗車させる人数が多い場合は中型車を選ぶケースもあります。
複数台のマイクロバスを導入するより一台の中型バスを選ぶ方が、場合によってはランニングコストも低いです。
観光バスは設備が充実した大型車がおすすめ
長距離の移動、大人数での移動には大型車が最適です。
大型車の中でもトイレやカラオケ、テレビなどの設備が充実したものはより車内で快適な旅を楽しめます。
コストはかかりますが、観光をメインにした事業をおこなう場合の初期投資としては無駄ではありません。
介護施設の送迎にはバリアフリーのバス
高齢化が進むにつれて、介護用のバスの需要も高まっています。
介護施設までの送迎には、バリアフリーのバスがおすすめです。
車椅子のまま乗車できる、大きな介護アイテムを楽に乗せられるなど、介護業務をしやすい工夫が詰まっています。
目的に応じて最適なサイズのバスを選ぼう
バスのサイズや種類、それぞれの特徴について解説しました。
移動用、観光用、長距離の移動など、バスを利用する機会は多いです。ですがバスと一口に言ってもそのサイズや使用用途はさまざまです。
どれくらいの人数を乗せるのか、どれくらいの距離を走るのか、そしてどれくらいの使用頻度で、ランニングコストはどれくらいかかるのかなど、さまざまな点をチェックした上で最適なバスを選びましょう。