バスでよくある4つの故障の対処法を原因とあわせて解説

バスでよくある4つの故障の対処法を原因とあわせて解説

バスでよくある故障の原因とは?

バスが突然故障してしまうと、慌ててしまってどうすればいいのか困ってしまいます。

バスはどんなところが壊れやすいのでしょうか?

よくある故障の原因をみていきましょう。

ドアが「開かない」や「閉まらない」トラブルの原因

バスの故障で多くみられるのがドアのトラブルです。

バスドアには内側にセンサーが付いています。

危険な場所に人が乗っていたり荷物が置いてあると開閉できなくなります。

そのセンサーが故障していたり異物が付着することで正常に動かなくなり開閉できなくなることがあります。

オーバーヒートの原因

水温計がHに近くになり、オイル焼けの臭いがしたりエンジンから煙が出たらオーバーヒートを起こしているかもしれません。

オーバーヒートの原因は、冷却水が漏れたり不足したり、ウォーターポンプに不具合がある場合が考えられます。

このケースでは冷却水が正常に送られないのでエンジンが過熱してオーバーヒートを起こします。

冷暖房の不具合の原因

エアコン

バスは普通車に比べて冷暖房が効きにくいものです。

単純に空間が広いこともその理由の1つですが、ドアの開閉の機会が多く、車内の空気が出入りしやすいことでも温度変化の原因になります。

そのため、エアコンも普通車に比べて高い能力のあるものが使用されています。

ただし、能力が高いといっても故障しないわけではありません。

真夏の暑い日に冷房が効かないときには、コンプレッサー内のエアコンガス残量が十分でない場合やコンプレッサーが正常に稼働していない可能性があります。

また、冬暖房が効かなくなる理由としては、冷却水の不足やサーモスタットの不具合が考えられます。

運賃箱の不具合の原因

最近はICカードを利用して乗車する人も増えていますが、まだまだ現金派の人もいます。

現金でお金を払ってもらうときに利用してもらうのが運賃箱の両替機能。

お金を入れても両替されずにそのままお金が戻ってくる不具合がおこるケースがあります。

この場合、運賃箱の両替機能が、旧紙幣や旧硬貨に対応していないセンサーがうまく働かないことが原因だと考えられます。

バスが故障したときの対処法とは?

バスが故障してしまったとき、その場所や壊れ方によってその対処方法は異なります。

いざというときにどのように対処すればいいのでしょうか。

ドア不具合が起こったときの対処法

ドアの開閉ができなくなると、特に乗り降りするお客様がいる場合には非常に困ってしまいます。

ドアが開閉できないトラブルがセンサーの不具合で起きている場合には、センサー部分に汚れが付着しているケースがあります。

走行前には付いていなくても、走行中に雪や泥が付着することで誤作動を起こしてしまうのです。

センサー部分が汚れていたりしないかどうかを確認してみましょう。

また、エア漏れしていることで開かないというケースもあります。

この場合はシューというような普段は聞き慣れない音が聞こえます。

エア漏れはすぐに直すことが難しいですので、手動で開閉することで対応し専門家に修理してもらうようにしてください。

オーバーヒートのときの対処法

冷却水が漏れたり不足するとエンジンを冷やす働きが弱くなり、その結果オーバーヒートを起こしてしまいます。

冷却水が漏れていると車体の下に液体が出ていることがあります。

また、蒸発して不足することもありますので冷却水の残量をこまめに確認してみてください。

冷却水の減り方が著しいという場合には漏れを疑いましょう。

蒸発で不足している場合は市販の冷却水を補充することで対処できます。

漏れている場合には修理に出す必要があります。

オーバーヒートのもう1つの原因であるウォーターポンプの不具合。

ウォーターポンプは冷却水を循環させる役目を担っています。

そのウォーターポンプに不具合が起こり、冷却水が循環しなくなるとエンジンの温度が上昇してしまいます。

エンジンに大きなダメージを与えかねない故障なので、早急に修理に出す必要があります。

水温系がHに近くなってしまったり、異臭がする、異音が聞こえる、エンジンルーム付近から水蒸気が出ているといった異変があったらすぐに点検してもらうようにしましょう。

冷暖房の不具合の対処法

運賃箱

エアコンの不具合は冷房が効かない場合と暖房が効かない場合とでは原因が異なるため対処法も違います。

まずは冷房が効かない場合です。

冷房が効かない原因となることの多くがエアコンガスの漏れや不足によるものです。

エアコンガスはエアコン内を循環するさいに圧縮されることで液化します。

その液化したエアコンガスが常圧で気体に戻るときに周りから熱を奪うのです。

これを利用して空気を冷やす仕組みになっています。

エアコンガスはサイトグラスをみることで液体の状態のものが減っていないかどうかを確認することができます。

サイトグラスはエンジンルーム内にあるガラス窓のことです。

エアコンガスは自分で補てんすることができます。

一方暖房が効かなくなった場合冷却水の不足が考えられます。

暖房は冷却水がエンジンを冷やしたときに発生する熱を利用して車内を暖めます。

冷却水が少なくなると、エンジンを冷やすことができず熱を十分に発することもないため暖房が効かなくなるのです。

冷却水を補充するようにしましょう。

暖房が効かないことの原因として、サーモスタットの不具合が考えられる場合は交換が必要です。

サーモスタットは温度の自動調節装置のことです。

エンジンは常に冷却されていたほうがいいわけではありません。

一定の温度に温められていることで燃焼効率があがる仕組みになっています。

そのため、サーモスタットが自動調節をおこない、冷却水を循環させたり循環を止めたりしているのです。

サーモスタットが故障していると、冷却水が常に循環してしまってエンジンを冷やしすぎ、暖房も効かない結果になってしまいます。

冷却水が不足していないのに暖房が効かない場合はサーモスタットを交換しましょう。

運賃箱の不具合の対処法

運賃箱の不具合は両替機能がエラーを示すことがほとんどです。

両替機には旧紙幣や旧硬貨に対応していないものがあります。

この場合はお金が入らなかったり、両替されずに戻ってきてしまうのです。

両替機が使用できなくても困らないように、小銭を用意しておいたり、次に乗車してもらったときに合わせて料金を支払ってもらうなど、社内規定などで決められた方法で対処しましょう。

また最近はICカードで支払いを済ませてもらうことも多くなっています。

ICカードが読み取れないエラーが出るといった不具合が出た場合は、リセット操作をすることで解消される場合があります。

故障トラブルを回避するためにも点検はこまめに行いましょう

故障にはケースによって自分自身で対処して問題を解決できるものと、その場をとりあえずしのぐだけの対処法、残念ながら自分では対処できない問題とさまざまなものがあります。

まずは故障しないように、冷却水やエアコンガスが減っていないかなど普段から確認するようにしてください。

中古バスの事ならジャパンバスネットにお気軽にご相談ください

お問い合わせはお気軽に!

中古バス販売・買取の「ジャパンバスネット」

ジャパンバスネットは、国産バス・輸入バス・リフト付バス・トイレ付バス等、
高年式低走行車両を中心とした中古バス販売買取の専門業者です。

028-908-4519

受付時間 09:00〜18:00(土日祝休)

新簗瀬営業所

栃木県宇都宮市簗瀬町1433-4

第二展示場

栃木県宇都宮市簗瀬町2521-1

展示場

栃木県宇都宮市簗瀬町1440-1