バス仕様の軽自動車とは?特徴や選び方を詳しく解説
バスというと大型の観光バスをイメージする方が多いと思いますが、実はバス仕様の軽自動車があることをご存じでしょうか。
バス仕様の軽自動車には、一般的なバスにはないさまざまな特徴・メリットがあるため、あえて軽自動車を選ぶ方も少なくありません。なお、軽自動車といっても仕様や内装は車種ごとに異なるので、バス仕様の軽自動車が欲しい場合はニーズや目的に合ったものを選びましょう。
本記事ではバス仕様の軽自動車の概要や特徴、選ぶときのポイントについて解説します。
バス仕様の軽自動車とは?

バス仕様の軽自動車とは一般的に、ワーゲンバスのような外観・内装に仕上げた軽自動車のことを指します。
ワーゲンバスとはフォルクスワーゲンがかつて製造した商用バンの通称で、ベースにした車によって軽自動車タイプ、ハイエースタイプなどの種類に区分されます。
このうち、軽自動車ベースのワーゲンバスは、他のタイプに比べて経済的で取り回しが良好であることから、日常使いや少人数での旅行、アウトドアの他、内部を改造して移動販売車として活用しているケースもあるようです。
ベースとなる軽自動車は複数ありますが、スズキのエブリイや日産のクリッパー、スバルのサンバーKVなどが代表的なものとして挙げられます。
バス仕様の軽自動車の特徴
バス仕様の軽自動車は、一般的な普通車や軽自動車に比べて以下のような特徴・メリットがあります。
荷室が広い
一般的な軽自動車はボディがコンパクトなぶん荷室が狭いタイプが多く、旅行やアウトドアでやや不便を感じることも少なくありません。
シートアレンジをすれば荷室を広くすることも可能ですが、その場合、後部座席を折り畳む必要があるため、乗車人数が少なくなってしまうところが難点です。
一方、バス仕様の軽自動車は荷室が広く取られているため、旅行用の荷物やアウトドアグッズも問題なく積み込めます。シートアレンジも不要なので、家族や友人と同乗して旅行やアウトドアを楽しむことができるでしょう。
小回りが利く
一般的なバスの場合、バンタイプの車をベースにしたミニバスであっても長さが5m前後あるため、普通の軽自動車に比べるとやや取り回しが難しい傾向にあります。
一方、バス仕様の軽自動車は全長が3.40m以下、全幅が1.48m以下という規定があるため、ミニバスに比べると小回りが利きやすいところが特徴です。狭い道や入り組んだ場所でもスムーズに通り抜けられるので、運転に苦手意識のある方でもドライブを楽しめるでしょう。
普通免許で運転できる
日本の運転免許には複数の種類があり、どの免許を所持しているかによって運転できる自動車が決まります。
普通免許の場合、運転できるのは最大積載量2.0トン未満、乗車定員10名以下の普通自動車や軽自動車です。そのため、普通免許で運転できるのは乗車定員が10人以下のミニバスのみであり、11人以上のバスを運転するには中型免許の取得が必要になります。
なお、中型免許は20歳以上かつ免許期間2年以上でない場合は取得できないため、免許を取ったばかりの人は乗車定員11人以上のミニバスは運転できないことになります。
その点、バス仕様の軽自動車は普通免許を取得していれば年齢や免許期間にかかわらず運転できるところが利点です。
維持費が安い
車を保有していると、運転しているか否かにかかわらず自動車税や車検代などの維持費が発生します。
毎年納税する自動車税は排気量に比例しますが、例えばミニバスの代表格であるトヨタのハイエースコミュニーターの場合、排気量は2.7L前後であるため、自家用なら51,000円(令和元年10月1日以降に新車登録した場合は50,000円)、営業用なら15,700円の自動車税を納めなければなりません。
一方、軽自動車の場合は軽自動車税を納めますが、自家用なら10,800円、営業用なら6,900円(平成27年3月31日以前に初めて車両番号の指定を受けた場合)と、普通車の自動車税に比べて安価になっています。
また、車検代も状態が同じであれば、一般的に軽自動車の方が安価で済むケースがほとんどです。車の保有者にとって維持費はかなりのネックになるため、コストを抑えたい方にとってバス仕様の軽自動車はメリットの大きい車でしょう。
バス仕様の軽自動車を選ぶときのポイント
バス仕様の軽自動車は、車種によって内装や積載量などに違いがあります。価格だけを重視して選ぶと、本来の用途に使えなかったり、不便を感じたりすることがあるため、自分のニーズや目的に合ったものを購入することが大切です。
以下ではバス仕様の軽自動車を選ぶときにチェックしたいポイントを3つご紹介します。
荷室の広さをチェック
バス仕様の軽自動車は荷室が広いと説明しましたが、実際の大きさは車種ごとに差があります。日常使いならどの車種を選んでもさほど問題はありませんが、旅行やアウトドアに利用する場合は、荷室に十分なスペースがないと不便を感じる可能性があります。
特に、キャンプ道具やスキー・スノーボードなどサイズが大きなものを載せることがある場合は、荷物の寸法をあらかじめ計測し、問題なく積載できるのかどうかを確認しておきましょう。
なお、長さのあるもの(スキー板など)を積むのなら、シートアレンジできる車種を選んだ方が便利です。
後部座席の快適性をチェック
軽自動車は普通車に比べると全長や全幅が少ないぶん、後部座席が窮屈になりがちです。そのため、人を乗せる機会が多い場合は、座席のスペースがなるべく広い軽自動車を選ぶようにしましょう。
また、車高が低いと圧迫感を覚えやすいので、長さや幅だけでなく、室内の高さにもゆとりがあるかどうか確認しておくことをおすすめします。
後部座席の快適性についてはカタログなどで確認しても体感しにくいので、実際に試乗してみるのが良いでしょう。試乗すれば、スペースにゆとりがあるかどうかチェックできるのはもちろん、振動の大きさや走行音など、快適性に関係する要素も確かめられます。
安全性能をチェック
軽自動車は普通車に比べてボディがコンパクトで軽いぶん、交通事故を起こしたときの被害も大きくなりやすい傾向にありますが、近年の軽自動車は安全性を高めるためのさまざまな工夫が採り入れられています。
例えば、障害物に近づいたときに自動でブレーキをかけてくれる衝突被害軽減ブレーキや、車線がはみ出したときにハンドル操作を自動で補助してくれるレーンキープアシスト、車間距離を一定に保って走行してくれるアダプティブクルーズコントロールなど。
これらの安全性能は近年の車には標準付帯されているものが多いですが、昔の軽自動車には付いていない場合もあります。走行時の安全性を重視したい場合は、上記のような性能が付いているかどうかを確認して車を選ぶのがおすすめです。
バス仕様の軽自動車に物足りなさを感じたら大型バスの購入を検討しよう

バス仕様の軽自動車は、一般的な軽自動車に比べると荷室が広く、かつ普通車よりも小回りが利いて運転しやすいといった特徴があります。
人を乗せる機会が多い場合や、大きいまたは多くの荷物を載せる場合に使いやすい車なので、幅広いシーンで活躍するでしょう。
ただし、バス仕様といっても軽自動車であることに変わりはないため、普通車に比べると乗車定員や積載量は少なくなります。バス仕様の軽自動車に物足りなさを感じる場合は、大型バスの購入を検討した方が良いでしょう。


